僕の30歳転職物語 その2

日を追うごとに社長との関係が悪化していったので、職場にいることが相当にストレスになっていました。

もう転職しかないと考えるようになっていた2004年の初めごろ。ブックオフのホームページを偶然、見かけました。当時は、自宅近くにはブックオフはなかったので、お店には行ったことはなかったですが、創業者の坂本さんの『ブックオフは、お客様第一主義ではない。従業員第一主義だ!』というメッセージを見て、衝撃を受けたのを覚えています。

この人の会社で働きたい!と思い、さっそく調べました。当時の中途採用の条件は大学卒と運転免許を持っていることでした。あの神戸の大震災がなければ、卒業すら危ぶまれていた大学生活でしたが、この時だけは大学を卒業していてよかった~。と心から思いました。

さっそく、応募しました。書類選考は無事通過し、大阪の難波のお店で面接がありました。エリマネのお二人に面接をしていただきました。くわしい内容はあまり覚えていませんが、最後の質問の『今までした失敗はどんなものがありますか?』という質問だけはよく覚えています。

その質問に、僕の運営ミスで、大きな仕事を失い、会社に大きな損失を出してしまった経験を話した記憶があります。あまりうまく答えられなかったことも覚えています。

最後の質問にうまく答えられなかったので、たぶんダメだろうと思っていましたが、なんと合格のお知らせをいただきました。すぐに採用ではなく、店舗での実地研修を経て、その結果いかんで採用が決まるとのことでした。

2004年3月に京都三条店で2週間の実地研修を受けました。女性の店長さんのお店でした。初めて出会ったブックオフの社員さんです。当時の京都三条店は、スーパーエリマネがいる繁盛店でした。大変お忙しいスーパーエリマネさんとは数時間だけお会いしただけでしたが、同い年のスーパーエリマネさんは、なんだかできる人オーラーがぷんぷんしていました。(笑)

30歳にして、初めてレジ打ちの接客経験をしました。接客はいままでも多く経験していましたが、レジ打ちはまたっく初めてだったので、かなり緊張したのを覚えています。CDの防犯用のセーファーをなんども外し忘れて、なんでも警報を鳴らしてしまい、冷や汗をずっとかいていました。

それでも、がむしゃらに一生懸命の勤務態度が評価されたのか、研修の終わりには、アルバイトスタッフさんに『もっと一緒に働きたかった。』と言ってもらえました。女性店長からも、『アルバイトスタッフからこの言葉が聞けたら採用はほぼ決まりですよ。』と言ってもらえたので、ほっと一安心しました。

が、面接終了後、一向に連絡がなく、3か月たって6月になっても連絡がなかったので、しびれを切らして、僕の方から連絡すると、『採用です。』との返事を頂けました。当時の人事担当者は絶対に僕のことを忘れていたんだと思います。(笑)

僕のブックオフ人生 その1に続く

この記事を書いた人

アイ・ワークス 田村 義邦