代表メッセージ

現在、事業所のリーフレットを作成中です。その原稿のために、この事業に対する僕の想いをまとめてみました。

長いですが、よろしければ、ご覧ください。。<m(__)m>

 

私には障害を持つ娘がいます。双子の娘たちです。

障害のある子を持つ親は誰でもそうですが、娘の将来を心配しました。自立できるだろうか?娘の将来の自立のために親の私が出来ることは何だろうと考えました。

前職では、娘の障害のことを職場のだれにも打ち明けることが出来ませんでした。どこか私の中に娘の障害のことを他人には隠したい。という思いがあったんだと思います。そのことで、よく妻ともケンカをしました。実際には、私自身もそんな自分の考え方が嫌でした。

そうしているうちに、前職の経営陣と意見が対立し、退職を余儀なくされました。すぐに転職活動をはじめました。社長面接まで進んだ会社の面接でも娘の障害のことを話すことはできず、ただ、転勤を拒否していました。当然、採用はされませんでした。

当時すでに39歳でしたが、思い切って方針転換をしました。娘の障害を隠す必要のない業界への転職です。今までまったく経験のなかった障害者福祉業界への転職を模索し始めました。

が、未経験で飛び込むには年を取り過ぎていました。障害者就労支援の大手企業の求人募集に応募しましたが、書類選考で落ちてしまいました。

それでも、あきらめきれず、娘の将来のためにも障害者に貢献できる仕事を探しました。

そんな時、偶然ネットで障害者の雇用を推進しているたい焼きのフランチャイズチェーン店を見つけました。早速、資料を取り寄せました。フランチャイズやたい焼きのことも片っ端から調べました。

それまで、自分で起業することはまったく考えていませんでしたが、調べていくうちにだんだんと起業する決意が固まりました。

そのフランチャイズチェーンは関西には出店をしていなかったので、関西に本部のある別のフランチャイズチェーンに加盟を決め、障害者の雇用のために、2012年10月にたい焼き屋をはじめました。

が、現実は厳しく、私がモデルにしたお店もいまでは、閉店してしまいました。私のたい焼き屋はかろうじて営業を続けていますが、障害者雇用が出来る余裕はまったくありません。

先が見えず、もがき苦しんでいたときに、以前からブログをチェックしていて、その見識や考え方を大変参考にしていたフランチャイズ・プロデューサーの竹村さんと出会いました。その時は、たい焼きの相談をしただけでした。

さらに半年後その竹村さんがプロデュースするフランチャイズに障害者福祉に関するフランチャイズがあると知り、すぐにコンタクトを取りました。

そして、障害者福祉研究会 Shienグループに出会い、上原さんと林さんに出会いました。

こうして、たい焼きでは挫折してしまった、『障害者の自立を支援して社会に貢献する』という経営理念を実現するチャンスが、もう一度訪れたのです。

たい焼き屋の経営は、一人で、もがき苦しみ悩みました。それではやっぱりうまくいきません。

Shienグループでは、一人で悩まずに仲間を信じて、みなさんと一緒に経営理念の実現を目指します。

障害のある娘の将来を心配し、娘の将来の仕事をつくる。という願いを込めて、会社名を「TwinsWorks(ツインズワークス)」。双子の娘たち(Twins・ツインズ)の仕事(Works・ワークス)と名づけました。

そして、誇りをもって『私の仕事』と言えるような仕事につくお手伝いができる事業所に。という願いを込めて、事業所の名前を『i・works(アイ・ワークス)』。私(i・アイ)の仕事(Works・ワークス)と名付けました。

利用者の方にも『私の誇れる仕事』といえるような仕事についていただくお手伝いをできる事業所を目指してまいります。

みなさんも一人で悩まずに、私たちと一緒に就職をめざしましょう。

この記事を書いた人

アイ・ワークス 田村 義邦