合理的配慮を受けるための工夫

こんにちは。アイ・ワークス西明石の吉岡 悟です。

10月になっても日中は暑い気温が続いています。僕の大好きな季節『秋』、ただでさえ短い『秋』がさらに短くなる気がして、少し残念ではあります(笑)

さて、今回はタイトルにある『合理的配慮を受けるための工夫』について書きたいと思います。

僕はいち障害者として、『合理的配慮』というこの五文字の言葉が、いかに難しいかを感じています。では改めて、この『合理的配慮』について調べてみましょう。

【合理的配慮とは・・】
─「合理的配慮とは、障害のある人が障害のない人と平等に人権を享受し行使できるよう、一人ひとりの特徴や場面に応じて発生する障害・困難さを取り除くための、個別の調整や変更。」

とあります。この文章を見ただけでも、良く分からないのが本音ですね。障害種別によっても、配慮事項が全く異なってきます。

例えば、僕には視覚障害があります。初めて会う方は、僕が視覚障害者だとは全く気付かないと思います。

でも実際、文字を読むことや文字を書くことや人の表情をつかんだりするのは、非常に苦手です。パソコンでの資料を作るのも、人より時間がかかります。

今はまだ全てができないわけではないので、自分ができる限りのことはやろうと思っています。

ただ、どうしても無理な場合は、アイ・ワークスの上司や同僚にお願いするときもあります(汗)

障害は違いますが、精神・発達・知的障害の方も、一見障害者とはわからないケースが多いです。ということは、周りの理解を得ることは自ずと難しくなると思います。

では就職して、その職場で理解してもらい『合理的配慮』を受けるためには、どうすればいいのでしょうか?

これはあくまでも僕が見聞きしたことや経験からですが、『合理的配慮』を受けるための心構えが必要だと思っています。(以下)

・自分自身の障害の事をきちんと理解する。
・それを理解した上で他者にきちんと説明できる。
・その障害の影響で(業務を行ううえでの)困難なことを把握している。
・その困難なことに対して、どのような調整や変更が必要なのかを把握している。
・『合理的配慮』を受けるために、自分自身がその職場で、どのような姿勢で取り組むべきなのか。

という具合です。

この『合理的配慮』は、障害者雇用促進法において、「事業者に対して合理的配慮の提供義務を課す。」とあります。

事業者に義務がありますが、過度の配慮は周囲の人たちが疲弊してしまう現実もあります。

中国の思想家の孫武が残した「孫子」の中に、こんな一説の言葉があります。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」

─まずは相手の思惑や思いを知り、自分を知れば百戦でも危うくない。

もしあなたが『合理的配慮』を必要とするのであれば、一度『配慮』する側になってみてもいいかもしれません。

すると『配慮』する側の思いや大変さが分かり、自分自身の『配慮』の受け方がわかるかもしれませんね。

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この記事を書いた人

アイ・ワークス 田村 義邦