僕のブックオフ人生 その2

まったく期待されずにはじまった僕のブックオフ人生ですが、初めての転勤も期待されていない感がひしひしと伝わってくるものでした。(笑)

店長:『田村さん、転勤です』
僕:『わかりました。いつですか?』
店長:『明後日です。』
僕:『え~~~』という衝撃の異動通知でした。

当時のブックオフは、通常1年くらいで社員の店舗異動があったので、僕もそろそろだろうと準備はしていたのすが、さすがに、2日後の転勤というのは驚きました。

実際には、夫婦で住むための社宅探し等もあったので、1週間後くらいに引っ越しをしたと思いますが、とにかく初めての転勤は急に決まった記憶しかありません。

あんなに急に決まった理由は聞かされていませんが、前任の店長が夜逃げ同然で退職したらしく、業務の引継ぎはもちろんありませんでしたし、前任店長の社宅の退去手続きも僕がするというような状況でした。

そんな状況だったので、たぶん誰も適任者がいなかったので、全く売り場の経験のない僕でも誰でもいいから、とりあえず店長にさせることになったんだと今でも思っています。

僕のブックオフ人生の初店長のお店は、群馬県の伊勢崎上泉店というお店で、平屋建てで200坪以上ある広いお店でした。入社以来1年間、本の買取しかしていない僕は、売り場のことは本当に何もわからずに店長になってしまいました。実際、赴任した最初の週末は売り場では全く使い物にならないので、スタッフルームの掃除を1日中していました。

赴任当初は、店長が1日売場にいなくてもふつうに営業が出来てしまうそんなお店で、ベテランのアルバイトスタッフが売場を仕切っている状況でした。前任店長もそんなベテランスタッフと対立して、夜逃げしてしまったのかもしれません。

逆に、売場経験のなかった僕は、そのベテランスタッフをはじめ、新人スタッフにも、いちから売場のことを教えてもらいました。今振り返るとそれがよかったんだと思います。この新人スタッフにもいちから教えてもらうスタイルは、その後の赴任店舗でも同じように行い、どの店舗でも比較的スムーズにスタッフたちと打ち解けることが出来ました。

1日でも早く入社していれば、新人スタッフでもそのお店では先輩なんですから、教えてもらうのは自然だと思うのですが、エリアマネージャーから聞いたところによると、異動してきた社員とくに社会人経験のある中途入社の社員は、年下の新人スタッフに教えてもらうことが出来ず、その後の店舗運営で苦労することが多いんだそうです。

こうして、やっぱりまったく期待されずに僕のブックオフ店長人生は、はじまりました。。。

僕のブックオフ 店長人生 その1に続く

この記事を書いた人

アイ・ワークス 田村 義邦