僕のブックオフ 店長人生 その2

結果的に伊勢崎上泉店のリニューアルは大成功に終わりました。この大成功のおかげで、僕のブックオフ店長人生は大きく変わりはじめました。

ある日曜日、いつも通り広い店内を大声を出して、走り回っていると一本の電話がかかってきました。本部からの電話でした。『週末の忙しい時に何の電話なんだ!』と思って出てみると、不思議な内容でした。

本部社員:『お疲れ様です。田村さんパスポートは持っていますか?』
僕:『え?パスポート??はい、一応持っていますよ。』
本部社員:『有効期限は切れていないですか?』
僕:『はい、大丈夫です。』
本部社員:『わかりました。』 ガチャッ
という謎の内容でした。

電話の相手は、本部の海外事業部のYさんでした。じつは、海外出張のためのパスポートの有効期限の確認だったんです。

そういえば、数週間前に、全社員へのメールで、『海外店舗に興味がありますか?』というようなアンケートが来ていて、そのメールを見た瞬間に速攻で『あります!!』というメールを返信したのを思い出しました。

そして、なんと韓国・ソウルの店舗への海外出張が決まったのでした。僕に決まったのは、メールの返信がいちばん早かったからだと思います。

それまで、ブックオフが海外に店舗があるのは何となく知っていましたが、じつはそんなに興味もなかったし、なんとなく、ノリでメールを返しただけだったんですが、僕の海外出張を聞いた奥さんは海外に興味のある人なので、大喜びでした。

初めての韓国出張には、僕の他に3人の社員が参加しました。どの社員さんも毎月の店舗会議で登壇して発表するような有名な社員さん達でした。そのうえ、執行役員までその出張には同行していました。

スキルの高いスーパー社員さん達の中で僕が出来ることは、やっぱり大声を出して、店内を走り回るだけでした。その一生懸命さだけは役員にも伝わったんだと思います。

僕のブックオフ 店長人生 その3
に続く

この記事を書いた人

アイ・ワークス 田村 義邦