なぜ眠ることが生きることなのか?医学博士が教える睡眠の重要性!

こんにちは、アイワークスの医学博士小池です。突然ですが、なぜ?眠ることがだいじなのか、みなさんにお伝えしたい!『睡眠の大切さ』、はやく言いたい!

みなさん、三大欲求ってご存じですよね。食欲、性欲、睡眠欲。これは、人類の存続に欠かせない3つの要素。だからこそ、強い欲求が出ます。ではこの、どれも重要な3つを、『緊急度』という、時間の視点で順位付けしてみましょう。

すると、1位睡眠、2位食事、3位生殖(性欲)となります。睡眠が、いちばん短期的な生存戦略、次いで食事、最も長期的な戦略が生殖というわけです。

なぜ、睡眠がいちばんだいじかというと、眠らないと、すぐに、命にかかわるからです。「いや、食べないのも、同じでは?」とお思いの方…その通り!です。その通り、なんですが、断食のトレーニングを重ねた方の中には、ほとんど何も食べずに、30日以上でも健康に過ごせるケースが実在します。

けれど、寝ないと、もっと早く、健康が奪われます。記録に残っている人類の最長不眠記録は、11日。かつて行われた断眠実験の記録です。実験中、被験者の青年には、幻覚、誇大妄想、被害妄想、視力低下、終盤には極度の記憶障害も生じたそうです。眠らずにいると、このように健康的な日常生活が失われるだけでなく、2週間も生きられない、とまで言われています。

そんなだいじな睡眠ですから、日々のココロのメンテナンスにも、大きな役割を果たしています。眠れないことは、それだけで、うつ病の発症率や、再発率を高めることが知られています。不眠そのものが、うつ病の初期症状という考え方もあります。

だから、眠ることは、単なる疲労回復という、エナジードリンクの上位互換みたいな軽々しいものじゃなく、ぼくらの健康な生活や、命を保つためにも、ぜったいに欠くことのできない、必須のものなんです。

さらには、ニンゲンに限らず、あらゆる生物と睡眠にの間にも、ふか~い関わりがあることがわかってきました。かつて睡眠は、高度に発達した脳を休めるためと思われていましたが、最近の研究で、脳がない原始的な生物でも、眠っていることが分かったのです。人類どころか、はるか昔の、生命の何億年の歴史とともに、睡眠があったのですね。

というわけで、今回は、みなさんにとっての「眠る」ことの価値を、仕事や遊びの後回しにされる軽い存在から、健康に生きるうえで欠くことのできない重要なものだという、意識変革をねらって、書いてみました。少しでもお役に立てればうれしいです。

参考資料
断眠実験
・ヒドラの睡眠 その1 その2
・生物進化の歴史 その1 その2
・不眠とうつ病の関係 その1 その2

あなたの就活のお困りごとを応援します
まずは無料個別相談へ!オンラインフォームよりお問合せください。

SNS でフォローしてください。
最新の情報をお届けします!

この記事を書いた人

アイワークス神戸三宮