アイワークスの田村です。現在、障害を持つ方のために、沢山の福祉サービスが存在しています。今日はその中から、「自立訓練(生活訓練)」と「就労移行支援」を詳しくご紹介します。
「自立訓練(生活訓練)」と「就労移行支援」って何が違うの?違いがよく分からない!という方も多いと思います。実は2つのサービスの目的と提供するサービスには、大きな違いがあります。今回は、これら二つのプログラムの違いについて詳しく解説します。
自立訓練(生活訓練)の目的と特徴
自立訓練(生活訓練)は、障害を持つ方が日常生活で必要なスキルを身につけ、社会生活において自立することを目的としています。このプログラムは、日常生活の基本的なスキル向上、コミュニケーション能力の強化、趣味やレクリエーション活動を通じた社会参加の促進などを含みます。
日常生活スキルの訓練
衣服の着脱、食事の準備、清掃などの基本的な生活スキルの習得は、日々の自立に不可欠です。これらのスキルを身につけることで、障害のある方が自分自身の日常を管理することができるようになり、自信を持って生活することができます。
社会的スキルの訓練
人とのコミュニケーション方法、社会的なマナーの学習は、社会生活において重要な要素です。これにより、他者との関係を築き、社会的なネットワークを広げることが可能になります。
趣味やレクリエーションを見つける
新しい趣味の発見、地域社会での活動への参加は、生活の質を高め、社会とのつながりを強化します。
就労移行支援の目的と特徴
一方、就労移行支援は、障害を持つ方が一般企業への就職を目指し、職場での適応や長期的な就労を実現するための支援を提供することを目的としています。プログラムの内容は、職業訓練、職場体験、就職活動のサポート、職場でのコミュニケーションスキルの向上などを含みます。
事業所内での職業訓練
基本的な職業能力や知識の習得は、就職に向けての重要なステップです。これにより、実際の職場で求められる技術や能力や知識を身につけることができます。
実際の職場での体験実習
実際の職場での体験を通じて、職業生活に慣れることは、一般企業での就労に向けて最も重要です。体験実習を通じて、実際の職場環境での適応能力等が養われます。また、体験実習で、できなかったことは、現時点での課題が明確になり、今後の訓練の指針になります。
就職活動サポート
履歴書や職務経歴書の作成、面接対策など、就職に向けた具体的な支援は、就職成功の鍵を握ります。経験豊富な支援員がサポートすることにより、働いた経験の無い方でも、自己PRの方法や面接技術を磨くことができます。
どちらのプログラムが適しているか
自立訓練(生活訓練)は、日常生活の自立と社会参加に重点を置いており、基本的な生活スキルや社会的なスキルの向上を目指しています。これに対して、就労移行支援は、職業生活への移行と職場での成功に焦点を当てており、具体的な職業訓練や就職活動のサポートを提供します。
どちらのプログラムを選択するかは、個人のニーズや目標によって異なります。日常生活の自立に課題を感じる場合は自立訓練が、就職を目指す場合は就労移行支援が適していると言えるでしょう。
以下のチェックリストをチェックして、今のご自身がどちらに向いているか?の参考にしてください。
生活訓練が向いているのか?就労移行が向いているのか?10のセルフチェックリスト。
「はい」か「いいえ」でお答えください。「はい」が6~10個の方は、生活訓練がおすすめ。0~5個の方は、就労移行がおすすめです。
- 掃除、洗濯、整理整頓などの家事を行うのが苦手。
- 買い物、支払いなどの金銭管理が苦手。
- 公共交通機関の利用に不安がある。
- 人とのコミュニケーションに苦手を感じる。
- 日々のルーチンや習慣を作ることに苦労している。
- 健康管理に関してサポートが必要だと感じる。
- 感情やストレスを管理する方法を学びたいと思っている。
- 時間管理やスケジュールの立て方が苦手。
- 新しい環境や変化に適応することに不安を感じる。
- まだ働くことのイメージがつかない。
さらに詳しく知りたい方は、お気軽に自立訓練(生活訓練)のことは、アイワークス神戸三宮に、就労移行のことは、アイワークス西明石にお問合せください。