こんにちわ。アイ・ワークスの田村です。ここまで、自立訓練(生活訓練)についてイロイロと説明をしてきましたが、「自立○○とか、生活○○とか、同じような名前の障害福祉サービスもあるけど何がどう違うの?」と疑問に思われる方もいると思います。そういう僕もはじめの頃はよく違いが分かっていませんでした。
そこで、今回は自立訓練(生活訓練)とよく似た名前の障害福祉サービスについて、どのようなものがあるのか、それぞれの目的・内容について解説したいと思います。
どのサービスも障害者総合支援法による障害福祉サービスであり、それぞれ目的と内容が異なります。
まずは改めて、自立訓練(生活訓練)の目的と内容をおさらいします。
自立訓練(生活訓練)の目的と内容は、自立した日常生活を送れるようになる事を目的にして、「生活能力」を向上させるための訓練・支援を一定期間行います。
同じ「自立訓練」という名称で(機能訓練)というサービスもあります。
自立訓練(機能訓練)の目的と内容は、自立した日常生活を送れるようになる事を目的にして、「身体機能」を向上させるための訓練・支援を一定期間行います。
「生活能力」を向上させるための目的は同じですが、「生活能力」を向上させるためか「身体機能」を向上させるため部分かの内容が異なります。
この他に、同じ「自立」という名称がついた障害福祉サービスに「自立生活援助」があります。
自立生活援助の目的と内容は、障害のある方が一人暮らしをする時に、安心・安全を確保していく事を目的にしています。一人暮らしに必要な健康についてや理解力や生活力等について、定期的な居宅訪問と随時訪問によって日常生活における課題を把握し、必要な助言や関係機関等との連絡調整などの支援を行います。
※家族と同居しているが、その家族による支援が見込めない場合、実質的に一人暮らしと同様にみなす場合もあります。
また、同じ「生活援助」という名称がついた福祉サービスに「共同生活援助」があります。
共同生活援助は障害者グループホームとも呼ばれています。2014年4月より共同生活介護(ケアホーム)は共同生活援助(グループホーム)へ一元化されました。
共同生活援助は、孤立の防止、生活への不安の軽減、共同生活による身体・精神状態の安定を目的としています。
障害のある方に対して、主に夜間において、共同生活を営む住居で相談、入浴、排せつまたは食事の介護、その他の日常生活上の援助を行います。
さらに、自立訓練(生活訓練)を卒業後の進路先の障害福祉サービスについてもかんたんに解説しておきます。
就労継続支援事業(A型・B型)
(B型)通常の事業所に雇用されることが困難な就労経験のある障害のある方に対し、生産活動などの機会の提供、知識および能力の向上のために必要な訓練などを行うサービスです。
(A型)企業等に就労することが困難な障害のある方に対して、雇用契約に基づく生産活動の機会の提供、知識および能力の向上のために必要な訓練などを行います。
就労移行支援事業所
一般就労に必要な知識・能力を養い、本人の適性に見合った職場への就労と定着を目指します。就労を希望する65歳未満の障害のある方に対して、生産活動や職場体験などの機会の提供を通じた就労に必要な知識や能力の向上のために必要な訓練、就労に関する相談や支援を行います。
自立訓練(生活訓練)やその他のサービスは、それぞれ目的も内容が異なります。現在のご自身に合ったサービスを選び、自立した生活の実現に向けて、必要な生活能力を身につけるためにそれぞれのサービスを上手く活用してください。
今の自分にはどのサービスが合っているのかよく分からない。という方もぜひ、お気軽にアイ・ワークスにご相談ください。お待ちしております。
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