2011年5月に双子の娘が生まれました。その娘に障害があることが分かり、娘の将来に大きな不安を持ちました。その思いがアイ・ワークス誕生へと繋がっています。
イロイロな失敗や試行錯誤を重ね、さまざまな運命的な出会いにより、2017年7月1日にアイ・ワークスはスタートしました。みなさまのおかげで、アイ・ワークスの事業は軌道に乗ってきました。
しかし、まだ障害児の親として娘の将来に不安はあります。
うちの娘たちは普通学校に進学できるのだろうか?
うちの娘は就職できるのだろうか?
うちの娘は結婚ができるのだろうか?
そんな一般的な不安もありましたが、やっぱり一番に気になったことは?
うちの娘たちは将来幸せに笑顔で暮らせるのだろうか?
ということです。
以前の私は、娘たちには、『人様に迷惑だけはかけずに生きてほしい。』と思っていましたが、
障害のおかげで人に頼って生きていくのだから、うまく人に頼れるようなってほしい。
そして、人から頼られた時にはこころよく、笑顔でこたえられるように生きてほしい。
とそう思うようになりました。
アイ・ワークスの最大の目的は訓練生に【訓練】をしていただくことではなく、【就職】していただくことです。そして、その【就職】も『ゴール』ではなく、あくまでも【幸せ】になるための『スタート』にすぎません。
就職を『ゴール』ではなく、『スタート』にするために、アイ・ワークスでは【就労定着支援】も行っています。『就労定着支援』とは、就職した後も、いかに長く働き続けるかをサポートする新しい福祉サービスです。
実際、厚労省のデータでも障害者雇用の定着率が話題になっています。『就職はできたけど、続かなかった。』という事例が多いのが現状です。それをサポートするために、一人でも多くの卒業生が【長く幸せに働く】ために、就職された後もアイ・ワークスが『就労定着』で支援を継続いたします。
先日、職員と一緒に研修を受けてきました。その講師の方がおっしゃった言葉が印象的でした。
『どれだけ経験を積んでも支援に【正解】はない。利用者さんはひとりひとり違う人だから』
という言葉でした。
これからもアイ・ワークスはスタッフ一同力を合わせて、毎日試行錯誤しながら利用者さんと真摯に向き合い、精一杯支援をさせていただきます。これからも皆様のご協力、ご支援をよろしくお願い致します。
アイ・ワーク
代表 田村 義邦